貴重資料コレクション展を開催しています その9

2014年01月27日

 佐賀県立図書館 at 15:48 | Comments(0) | I Love SAGA
 こんにちは。

 最後に「佐賀出身の文学者」について紹介します。
 佐賀からは多くの文学者を輩出していますが、今回は下村湖人、宮地嘉六、高田保馬の書簡、三好十郎、戸川幸夫、吉田絃二郎の自筆原稿を展示しています。
 会期もとうとう明日28日(火)までとなりました。まだご覧になっておられない方はぜひ佐賀城本丸歴史館へご来館ください。

下村湖人:明治17年(1884)~昭和30年(1955)。本名は下村虎六郎、旧姓は内田。小説家・社会教育家。青少年に影響を与えた『次郎物語』の著者として知られています。
高田保馬:明治16年(1883)~昭和47年(1972)。経済学者、社会学者、歌人。佐賀県内の多くの学校の校歌の作詞を手がけています。
宮地嘉六:明治17年(1884)~昭和33年(1958)。小説家。戦前は無産派文学の旗手として知られ、代表作として『煤煙の臭ひ』『或る職工の手記』等が知られています。
吉田絃二郎:明治19年(1886)~昭和31年(1956)。本名は吉田源次郎。小説・随筆・評論・児童文学・戯曲と幅広い分野で活躍し、著作は236冊を数えます。
三好十郎:明治35年(1902)~昭和33年(1958)。小説家、劇作家。代表作に『斬られの仙太』『浮標』『崖』『廃墟』『その人を知らず』『炎の人』等があります。
戸川幸夫:明治45年(1912)~平成16年(2004)。小説家、児童文学作家。動物を主人公とした「動物文学」「動物小説」というジャンルを確立させ、椋鳩十と並び称されています。

【展示資料】
下村湖人書簡:池田秀雄宛。昭和27年(1952)、佐賀での衆議院選挙に出馬する池田を励ます内容です。結果は残念ながら落選でした。
高田保馬書簡:池田秀雄宛。(昭和7年(1932)~昭和17年(1942))1月29日。佐賀で開催する選挙出馬のための後援会に出席できる具体的な日程について連絡した内容です。
宮地嘉六書簡:細田源吉宛。昭和10年(1935)、細田源吉に宛てた書簡。同人誌「牧人」(佐賀県久保田出身の古賀残星主宰)に掲載された文章で宮地嘉六を取り上げてくれたことに対する礼状です。
「凡愚浄土」原稿:吉田絃二郎。掲載誌不明。
「詩の撲殺」原稿:三好十郎。大正15年(1926)、「文芸行動」(細田源吉編集・発行)6掲載。「詩人撲殺」のタイトルで発表。
「奈良」原稿:三好十郎。昭和33年(1958)、「風報」11月号掲載。奈良に出かけた次第を書いたもの。
「愛と性のこと」原稿:三好十郎。昭和25年(1950)、「婦人公論」12月号掲載。人生相談の回答となっています。
「猫とマタタビ」原稿:戸川幸夫。掲載誌不明。

 「佐賀出身の文学者」の展示状況

 「佐賀出身の文学者」の展示状況

「佐賀出身の文学者」の展示状況

*ここで紹介している作家の全集、単行本等を所蔵していますが館内閲覧のみで貸出できない資料もあります。
*展示している書簡、自筆原稿を閲覧するためには事前の手続きが必要です。詳しくは以下をご覧下さい。全集等に掲載されている場合や複製物がある場合は、それぞれの資料での閲覧となります。
 http://www.sagakentosyo.jp/info1.html



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