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　こんにちは。

　今回は「辞令に見る江藤新平」について紹介します。

【内容】
　江藤新平（1834～1874）が、維新政府へ出仕したのは明治元年(1868)4月であり、明治7年4月に刑死するまでの短期間に参議まで登りつめました。
　明治元年4月　徴士に任ぜられる。　明治元年6月　江戸鎮台府判事に任ぜられる。
　明治元年10月　会計官判事、東京府判事兼勤に任ぜられる。
　明治元年11月　奥羽府県取調御用掛に任ぜられる。
　明治元年12月　皇居造営掛に任ぜられる。
　明治２年1月　手明鑓頭に任ぜられる。
　明治２年3月　参政格、准国老、参政に任ぜられる。
　明治２年7月　佐賀県権大参事に任ぜられる。
　明治２年11月　中弁に任ぜられる。
　明治３年2月　制度取調専務となる。
　明治４年7月　文部大輔に任ぜられる。
　明治４年8月　左院副議長に任ぜられる。
　明治５年3月　教部省御用掛兼務となる。
　明治５年４月　司法卿（初代）に任ぜられる。
　明治６年４月　参議に任ぜられる。
　明治22年（1889）、大日本帝国憲法発布に伴う大赦令公布により賊名を解かれました。大正５年（1916）４月、贈正四位。

【展示資料】
・[辞令]：明治4年（1871）7月付、江藤新平→文部大輔に任ず。＊大輔：次官
・[辞令]：明治4年（1871）8月10日付け、江藤新平→左院副議長に任ず。＊左院：明治初期の立法機関、右院は行政機関
・[辞令]：明治５年（1872）3月14日、江藤新平→教部省御用掛兼勤。
・[辞令]：明治5年（1872）4月25日、江藤新平→司法卿に任ず。＊卿：長官
・[辞令]：明治5年（1872）4月30日付け、江藤新平→理事官として欧州派遣の辞令（多忙のため取りやめ）。
・[辞令]：明治6年（1973）4月19日付け、江藤新平→参議に任ず。 ＊参議：明治2年（1869）太政官に置かれた官名の一。左右両大臣の次位。木戸孝允・大久保利通・西郷隆盛らが任ぜられて実権をにぎりました。

　

　「辞令に見る江藤新平」の展示状況

＊展示している[辞令]は、以下の佐賀県立図書館データベースで全文公開しています。
http://www.sagakentosyo.jp/komonjo/php/menu.php