『佐賀県近世史料』に収載予定の「自警」について(№4)

2013年01月01日

 佐賀県立図書館 at 11:26 | Comments(0) | 佐賀県近世史料
 引き続き、『佐賀県近世史料』に掲載予定の「自警(自らをいましめる)」をご紹介します。
 今回は“自警之五”、古賀穀堂が考える「日常の寝起き」についてです。
 「朝は色が分かるようになったら起きよ」というのは、なるほどと思いますが、就寝について「夜8時や10時には寝てはならない。もし早く寝るならばその訳を書いておく事」と書いています。穀堂先生、さすがですね。

○自警
■自警之五
 辨色而起、夜分而寝、此是終身大謀、不可以倦労酔飽廃、若有疾病及遊行同宿、亦不在此限、然必厳密謹慎、奮激勇往、仮令目倦意疲、則端厳静坐、作工夫、或至四更五更、亦従其意、決不可以初更二更寝、若寝則、必書其故、但不可暴使精力、亦必優游饜飫、嗇精養神、勿生病苦、勿傷身体

【解釈】
 朝は物色が辨る様になったら起きよ。中夜に寝よ。これ終身の大謀である。倦労したとて酔飽したとて廃してはならぬ。疾病の時や遊行や同宿者のある時はこの限りではない。しかも必ず厳密謹慎なれ奮激勇住なれ、仮令ひ目倦み意疲るるも端厳に静座して修身の工夫を作せ。四更(夜二時)、五更(夜四時)に至るも意の儘である。決して初更(夜八時)、二更(夜十時)に寝てはならぬ。若し寝ぬるならば、必ず其の故を書せよ。但し精力を暴使してはならぬ。優游、豊満にして、必ず精を嗇み神を養えよ。病苦を生じてはならぬ。身体を痛めてはならぬ。




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