ふすまの中から出てきたものは?(H28.12)

2016年12月02日

 佐賀県立図書館 at 10:00  | Comments(0) | 今日の図書館
みなさん、こんにちは。

11月のある日、郷土調査担当の職員から、「珍しい作業をやっているので見てみませんか?」との声がかかりました。
「襖を剥がしているんですよ」とのこと。なんだろうと思って行ってみると、数名の方が、何やら慎重に作業をされていましたeye


その手元を見てみると、薄~い紙を丁寧に剥がしておられました。
その紙には何やら文字が書かれています。


と、ここで職員の説明が。
これは襖の下張文書の解体整理をしているところだそうです。
あるお寺が取り壊される時に、昔を知る資料が眠っているかもしれない!といただいてきて保管していたとのこと。
昔は、いらなくなった書物が襖の張替えに再利用されていたらしいのですが、その書物に記載されている内容が今では大変貴重であるため、何層にも重なった紙を、こうして1枚1枚剥がして元の状態に復元するんだそうです。

古紙のリサイクルって、この当時も行われていたんですね。その古紙がこのように貴重な資料として扱われるなんて、当時の人々は考えもしなかったでしょうねhappy01

剥がしにくいところは木べらを使ったりしてゆっくりゆっくり作業されていました。
今回は戒名などが記載されているらしいとのことです。学校の成績や役所の書類などが出てくることもあるそうですよ。





復元のために、1枚1枚に番号をふって、張られていた位置や順番を確認しながら進めていくということです。




作業をしていただいているのは古文書講座の受講生のみなさんです。
気の遠くなる作業に熱心に取り組んでいただいてありがとうございますsign03


みなさんのお宅にも古い襖が残っていたら、貴重な文書が眠っているかもしれませんよ。



本日も、20時までみなさまのご利用をお待ちしています
児童図書閲覧室は、17時(午後5時)までです。

  

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