100周年の記録(その16)
佐賀県立図書館(当時は佐賀図書館)が開館したのは、大正3(1914)年2月11日で、平成26(2014)年2月11日に100周年を迎えました。
この「100周年の記録」では、佐賀県立図書館の記録を振り返り、ご紹介していきます。
今回は、「図書館と経済不況」です。
鍋島侯爵家が設立した「佐賀図書館」は、昭和4年に佐賀県に移管されました。
しかし、順調とはいかず、図書購入費も削減されています。
また、当時は、経済不況、労働運動の激化、思想問題の深刻化などの社会状況があったため、図書館も社会教育という立場から、「関東大震災記念並びに禁酒デー図書展覧会」を開催し、全国的な禁酒節約運動にも協力しました。
昭和6年になると、経済不況はますます進み、国際的には、国際連盟脱退、満州事変勃発など、日本は孤立していきました。
図書館もこの余波を受け、図書購入費の削減、館報の中止、夜間閲覧時間の短縮などが行われ、図書館サービスが委縮しました。
昭和8年の年報にはこのようなことばがのせられている。
「外は対連盟、内は経済問題の為、国をあげての非常時に直面し、自力更生の声は機会毎に叫ばれています。然らば精神の糧を何に求む可きでしょうか」
この「100周年の記録」では、佐賀県立図書館の記録を振り返り、ご紹介していきます。
今回は、「図書館と経済不況」です。
鍋島侯爵家が設立した「佐賀図書館」は、昭和4年に佐賀県に移管されました。
しかし、順調とはいかず、図書購入費も削減されています。
また、当時は、経済不況、労働運動の激化、思想問題の深刻化などの社会状況があったため、図書館も社会教育という立場から、「関東大震災記念並びに禁酒デー図書展覧会」を開催し、全国的な禁酒節約運動にも協力しました。
昭和6年になると、経済不況はますます進み、国際的には、国際連盟脱退、満州事変勃発など、日本は孤立していきました。
図書館もこの余波を受け、図書購入費の削減、館報の中止、夜間閲覧時間の短縮などが行われ、図書館サービスが委縮しました。
昭和8年の年報にはこのようなことばがのせられている。
「外は対連盟、内は経済問題の為、国をあげての非常時に直面し、自力更生の声は機会毎に叫ばれています。然らば精神の糧を何に求む可きでしょうか」